◆最適な着用時期 10月〜翌年5月の袷頃◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません◆着用シーン カジュアルパーティー、芸術鑑賞、観劇、お食事、ご趣味の集まりなど◆合わせるお着物 洒落訪問着、付下げ、色無地、小紋、御召 絹100%(金属糸風繊維除く) 長さ約4.5m耳の縫製:かがり縫いお太鼓柄 【仕入れ担当 田渕より】この個性…そうそう真似できるものではございません。
目を惹きつけるこの風情。
京都室町に250年間続く、誉田屋源兵衛より金唐革の技法を用いて創作された箔糸で織りだされた特選袋帯のご紹介です。
【お色柄】しなやかな地風の帯地にはやや凹凸のある細い横段地紋が織りだされて。
地色はこっくりと深みある紫鳶色で、お柄には異国ムード漂う象とヤシの木の意匠を織りなしました。
地色に調和する深い彩りの絵緯糸に、ざっくりとした金銀の太箔糸、金唐革の技法による糸を用い、独特のムードを醸し出す表情となっております。
こちらの作品でテーマとされたのは工藝品「金唐革」。
金唐革は15世紀後半、フィレンツェにおいてルネサンス初期の画家たちによって考案されたもので、後フランス、オランダなどに広がり、特にフランスのルイ王朝では、宮廷の壁面などを飾るのに用いられました。
その技法は、良質の牛革に金、銀、胴、鉄からなる合金箔を貼り、その上から金型を使ってプレスした後、特製の塗料で文様にそって彩色されております。
その工芸品をモチーフに一条の袋帯にうつしとったのが本品でございます。
さり気なくも味わい深い表情は、ひと目で心惹かれる力がございます。
大人にふさわしい洒落感と格調高さを演出してくれることでしょう。
【商品の状態】中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【誉田屋源兵衛について】1738年(元文年間)創業京都室町の帯の製造販売の老舗。
現在は十代目である山口源兵衛が、代々受け継がれてきた技術とともに革新の精神を持って意匠、配色、素材、一切の妥協を許さず、洗練された帯を作り続けている。
沿革1738年 初代矢代庄五郎により、南矢代誉田屋創業、 西陣大火災後の復興に尽力。
1868年 6代目矢代庄五郎より、京都松尾出身の 山口源兵衛が7代目を継承。
初代誉田屋源兵衛を名乗る。
西陣帯地大元卸商として「横綱」の称号を得る。
1917年 7代目誉田屋源兵衛没、8代目誉田屋源兵衛襲名、継承。
1933年 8代目誉田屋源兵衛没。
9代目誉田屋源兵衛襲名、継承。
1981年 9代目誉田屋源兵衛没、現10代目誉田屋源兵衛襲名、継承。
後、帯作りに専念。
1985年 全国の原始布を素材として個展を開催。
以後、インド、東南アジアの野蚕糸を帯に用いる。
1994年 京都六条の江戸末期の町屋にて創業260周年展。
1999年 「京都誉田屋源兵衛帯ときもの展」開催。
2000年 「誉田屋源兵衛 織りの帯展」開催。
2002年 小石丸企画に対して日経MJ賞受賞。
日本の原種の繭である小石丸の復活と継続、 日本の染色技術の活性化に努める。
2003年 日本文化デザイン大賞受賞。
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。
この点をご了解くださいませ。
[文責:山中 千尋] ▲ サブ画像をクリックすると拡大画像がご覧になれます。